卒乳について
赤ちゃんがおっぱいやミルクを止めて、ご飯だけに切り替わっていく過程を「卒乳」「断乳」って言います。
インターナショナルな定義があるかどうかは定かではありませんが・・・
おっぱいはあかちゃんのモノ(栄養)っていう視点で
「子供が”もう要らないよ”ってなったら卒乳」
「お母さんが”もう止めようね”ってなったら断乳」
そんな理解で私たち助産師は動いています。
ただ、断乳の「断」が強い印象があるのでしょうね。
時々「卒乳なんですが・・・」というお母さんとお話しすると、
(私たちの解釈は)断乳っていう事もあります(^^)/
そこで私は考えた!
視点を変えて、おっぱいがお母さんのモノ!っていう考え方をしてみると?
「お母さんが”もうお終い”って思ったから、お母さんがおっぱい卒業」
「赤ちゃんが勝手に要らないって言い始めた~、私はあげたいのに・・・断乳」
うん、どっちも正解かもしれない(^^)/
でもたぶん助産師的には
「どっちが先に”卒業”って言ったか」は気になる所。
ママの気持ちやおっぱいの様子・・・様々な事を考えて予測するのに
「断乳」「卒乳」は使い分けています。
「断乳」に抵抗があるお母様方がいらっしゃったらごめんなさいね。
さて「断乳」はご相談が多いです。
「卒乳」は断乳ほど相談件数がありません。
ただ「卒乳」も、ママはとっても悩んでます。
子どもを「泣かせて泣かせて」自分も「泣いて泣いて」って断乳したママさん達は
「卒乳羨ましい!」って思います。
「子どもが泣かずに卒業するなんてよかったね~。」とかの会話もあるかと思います。
そうねぇ。
「子どもを泣かせる」という心配はないかもしれません。
でも「卒乳」はママはまだ授乳続行のつもりのある時期に、
赤ちゃんが「おっぱいイヤ」ってなるので、ママのショックはとっても大きいです。
授乳しようとしても、プイップイッってそっぽ向き、
無理やり授乳しようもんならギャン泣きです(;O;)
「何で??そんなにおっぱいイヤ??」と、
授乳ポジションを取りながら悲しくなるんですよ。
(まだミルクが必要な時期だった場合は、おっぱいを嫌がりミルクはしっかり飲みます(;^ω^))
「もっと授乳したかったのに」
「昨日食べた物がダメだった?母乳美味しくない?」って
飲んでもらうために色々考えてしまうんです。
そして、殆どのママさんは
「卒乳よね、きっと。・・・でも飲んでくれるかも!」って
必ず何度もチャレンジします。
そのくらい、突然の「卒乳」はママさんが動揺します。
その「もっとあげたかったのに」っていう気持ちは、
ご自身で消化しなくてはいけないことにはなりますが・・・
私はこう考えます。
「きっと、たっぷり充電完了したんだよ♪」
卒乳は一般的に「楽だったねぇ」って言われがちなのもあって
それもママ達を悩ませる気がします。
楽じゃないよね、気持ちが辛い時期があるのです。
少し話は逸れますが、卒園卒業には涙があって新しい門出が準備されてます。
断乳や卒乳も一緒。
ママも赤ちゃんも「ちょっぴり」涙して、新しい門出があるんです。
先日ケアしたママさんに伝わるといいな。
卒乳おめでとう♪♪
泣きながら、でも笑顔で喜んであげてね☆