医療行為無しのお産
先日 お友達から「病院で産むもんだと思ってたっていうか、それ以外知らないっていうか・・・でもみっちゃんのブログ読んでると”自然っていいのかなぁ”って思うよ。産む予定ないけど」と言われました!!
嬉しい・・・。
「助産院普及活動」としては、知ってもらえれば十分♪
なので、今回は”自然普及活動”ネタです。
最近は病院でも最低限の医療行為でお産をする施設が増えていますよね。
でも、助産院は”医療行為無し”です。
保健師助産師看護師法で「緊急時の医療行為」は許されています。
なので、助産院にも点滴はありますし、止血剤の薬剤もあります。
酸素ボンベも準備があります。
でも基本使わない。
会陰切開も医療行為なので出来ません。
妊婦も産婦も産褥婦も新生児も助産院では対応できないと判断したら連携病院に搬送です。
そして、今回クローズアップしたいのは「搬送」について。
以前、マタニティ雑誌で「はぁ~!?この文章納得いかない!!」とモヤモヤした覚えがあります。
確か「まずは出産施設を選ぼう!!」みたいにスタイリッシュな見出しと可愛いイラストと共に説明文が続く・・・
総合病院⇒「・・・いざという時安心」
個人病院⇒「料理が豪華だったり・・・帝王切開も対応している」
助産院⇒「助産師さんが親身に話を聞いてくれる。でも何かあったら搬送しなくてはならない」
そんな感じだったと思います。
事実です。助産師が病院より近い存在だし、医療行為は出来ないから搬送しなくちゃいけない。
でも、何ででしょうか、明らかに「総合病院は安心で助産院は安心じゃない」という文章でした!!
総合病院と個人病院は”メリット”しか書いてないのに、助産院だけ”搬送しなければならない”とデメリットの表現。
しかも総合病院を”安心”と言い切る辺りが腑に落ちませんでした。
これを読んだら「助産院に行こう」と思う妊婦さんは減るんじゃないか・・・と思ったくらいです。
なので、搬送について!!
もちろん、トラブルがあれば搬送です。
そして助産院からの搬送は「連携病院に受け入れ可能か連絡する」⇒「オッケーが出てから搬送」⇒「搬送先で受診の手続き」という形です。
助産院で「搬送」の判断をしてから、病院の医者に辿り着くまでのタイムロスがあります。
助産院で働く助産師はそのことを重々承知ですので、搬送の決定もかなり早いです。
何となく「搬送」って、生きるか死ぬかのギリギリみたいなイメージがありますが、助産院からの搬送は自分で救急車に乗れる位が多いです。
その位で搬送しないと母子の安全が守れません。
なので搬送先で「もう少し助産院で診れたんじゃないの?」と言われることも多々。
そのくらい、搬送のタイミングには気を使っているのが助産院。
陣痛中の搬送だけでなく、妊娠期間の病院への転院もそう。
不思議と「自然で産みたいけど自信が無い」という妊婦さんは身体症状に出てくるので、病院を紹介することが多かったです。
病院だから安心なのではなく、助産院だから危険なのではなく、
安心なのか危険なのか・・・は、”場所”の問題ではなく”その人の身体の問題”なのだと思っています。
私は自分自身、妊娠すると毎回「死ぬかもしれない可能性が少し高い状態になったな・・・。」と気持ちが引き締まりました。
そして次男妊娠時、臨月に入ると共に、夫に「陣痛で産院に行っても絶対に無事に帰ってこれるっていう訳じゃないから、何かあったら子供のコトよろしくね」と言ってビビらせ(笑)三男の時も自宅出産だったので「何かあったら看取ってね。助産師さんに過失はないし、自分の選択だからね。」と言い、夫を困らせました(笑)
妊娠と出産はその位、過酷な試練だと思います。
そんなシビアな話を私の勤めていた助産院では初期にビシッとしてました(笑)
時々「助産院は厳しい」という感想を耳にしますが、愛のある厳しさと思ってください(笑)
飴と鞭で妊婦健診をしていき、無事お産を迎えると、阿吽の呼吸でお産が進むんですよ!!
あ、重ね重ねしつこいですが、アンチ医療ではありません。
助産院普及活動です(^^)/
それにしても、久しぶりに思い出した、あのマタニティ雑誌の記事・・・。
編集者に「取材不足です!表現に異議あり!!」って電話でもすれば良かったなぁ。
最近の雑誌はどんなふうに書いてあるのかしら。
今度、マタニティ雑誌立ち読みしてみます(買う訳ではない・笑)
マタニティ雑誌に書いてあるけどホント??的な疑問も、お問い合わせくださいね!!
分かる範囲でお応えします~♪