長男との会話
先日ですね、外で救急車を見て次男が「救急車は逮捕よね?」と聞いてきました。
「逮捕はパトカーだよ。救急車は病気の人やケガの人を運ぶんだよ」と説明をしつつ、ふと”家で私の身に何かあったら息子たちが頼りなのか・・・”と思ったんです。
そこで「次男君。家でママが”苦しい!”って言って動かなくなっちゃったら、次男君が救急車呼ぶんだよ」とお願いしてみました。
すると次男君は「え?走って???(消防署が近所)」「…そう、走って」「分かった。了解。」と、”まぁこんなもんか”という会話で終了。
次は長男君。
「ねぇねぇ長男君。もしね、家でママが”苦しい!!”って動かなくなっちゃったら、長男君が大人を呼んできてママを助けてね。まずはマンションの4階のお家全部ピンポンして大人を呼ぶこと!もし誰も出てこなかったら、マンションの外に出て、一番最初に通った大人に『助けてください』って言うんだよ。」と言いました。
すると「うん、わかった。『408でお母さんが倒れています。助けてください。』って言うんでしょ」と、完璧な答え(笑)
ところがその次が”現代っ子だねぇ”という返しでした。
「でもさ、最初に通った大人が泥棒だったらどうするん?悪い人だったらどうするん??」
と、まさかの心配(笑)
「最初に通った大人が泥棒でも悪い人でも『命最優先』だから絶対に助けてくれるよ。助けた後に泥棒したり悪い事するから大丈夫。」と苦しい返答(だって、最初の大人が悪い人っていう確率は限りなくゼロに近いと思う)。
「え???泥棒も助けてくれると??悪い人も助けてくれると???」と驚く長男。
「うん。大丈夫。命が最優先だから大丈夫」と私も苦しい主張を繰り返す(笑)
「そうなん??でも心配だなぁ」と、やっぱり心配は拭えない様子でした。
「その場で”ママが動かない!”って思ったらビックリするかもしれないけど、大人に話が出来ればママはちゃんと生き返るからね」
「ママ死ぬん!?」
「死ぬつもりはないけど、動かなかったら死ぬかもしれないから助けてね」
「わかった・・・」
こんな会話をして、長男は「頭より体が動く子」と思ってましたが、案外色々考えてるんだなぁと感心しました。成長してますね、ちゃんとゆっくり。
このご時世なので「知らない人についていかない」という教育は基本にありますよね((^▽^;))
ましてや「自分から声をかける」なんてご法度!?
ケースバイケースで「知らない人」が危険な人にも救世主にもなるのは、子供には分かりづらいでしょうね。
でも、今回「そうかもね、悪い人かもしれないね」なんて言おうもんなら、確実に長男の頭は混乱します!!
そして、もし最初の大人が悪い人だったら、もう運が無かったと思って色々あきらめるしかありません(笑)
子どもたちが、確実に大人にたどり着けるよう「困った時は自分から大人に声をかけていい」という事「命最優先」という事を繰り返し説明したので、何とか救急車までたどり着いてくれるかな??
…今の所、まったくの健康体ですけどね(笑)
今回は「ママのピンチ」を題材とした話でしたが、子供自身が困った時に「自分から大人を頼る」というハードルはとても大きい事なんだなぁと思いました。
”悪い人には気を付ける””知らない人についていかない”等の防御については教育していくけど、自分からSOSを発する”攻め”教育ってそういえばあまりしないかな??
でも自分が小さいころを考えても、駅員さんに声かける事やスーパーで店員さんに声をかける事、前に歩いている人がハンカチを落とした等々。。。サラッと声かければよさそうな場面で緊張した覚えはあります。
防御と攻め・・・子どもたちが上手く術を身に付けてくれますように☆